おはようございます☆黒岩歯科医院、院長の黒岩司です(^^)v
さて、たまには、日々の診療のことについてお話ししようと思います。
私の最近のインプラント治療は、「抜歯即時荷重インプラント」
がベースになってきていますので、そのことについて
少しお話しようと思います。
今までのインプラント治療は、歯を抜いて、粘膜の治りを待ってから
インプラントの埋入を行い、それからさらに数カ月待ち、
上部構造を装着するというものでした。
当院では、歯を抜くと同時にインプラントを埋入し、
さらにそこに仮歯を装着するという、
「抜歯即時荷重インプラント」を導入しています。
これにより、治療期間の短縮および、治療期間中のQOL(生活の質)の
低下を防ぐことが可能になりました。
インプラント埋入当日に仮歯を入れるには、インプラントが骨に
しっかりと食い込んでいる必要があります。
それは数値化され明確な基準がありますので、
安全性も確立されていると言えると思います。
~抜歯即時荷重インプラント症例~
66才女性。前歯に大きなブリッジが入っていますが、
歯根破折のため前歯4本欠損することになりました。
現在、現役で仕事をしており、一日だけしか仕事を休むことができず、
翌日も普通に仕事をしたいとのこと。
通常は入れ歯になるケースですが、歯がある状態で手術にのぞみ、
当日歯を抜いてインプラントを埋入し、
仮歯も入れてお帰りいただきました。
手術直前の状態です。
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まず保存不可能な歯を抜歯しました。
↓
手術直後です。
↓
インプラントを2本埋入し、骨にしっかりと食い込んでいて
仮歯をつくれることを数値でも確認し、仮歯を作製しました。
術後3カ月ほどして完全に骨と定着しているのを確認し、
術後4カ月で最終の上部構造が入りました。
↓
患者様は見た目にも非常に満足されており、何より、治療期間中でも
入れ歯を入れることなく普通に生活できたことを喜んでいらっしゃいました。
この場合、入れ歯かインプラントしか選択肢はありません。
取り外しの入れ歯ではなく固定性のインプラントで治療できたことは、
見た目だけではなく、発音も含め、歯があった時と同じ、
いや、揺れたり、痛みが出たりすることなどの心配もなくなったことを
考えれば、歯があった時以上に快適な状態になったと言えます。
また、治療期間中も固定性の仮歯を入れることで、
QOL(生活の質)の低下を防ぐことができました。
インプラント治療は、歯を失ってしまった場合の治療法として
最適な治療法だと思います。
ストレスなく咬める、笑える、しゃべれることで、
生活を豊かにすることができます。
また、今回の「抜歯即時荷重インプラント」は、
治療期間中のQOLにも考慮した、患者様にやさしい治療
といえると思います。
今後、インプラント治療は進化を続けていくと思いますが、
患者様の立場にとってより良い治療を行えるよう
研鑽を積んでいこうと思います。
ではまた☆

長野県佐久市生まれ。
平成25年に黒岩歯科医院を継承し、現在は院長として日々患者様の治療にあたっています。
患者様の歯だけを診るのではなく、患者様に対して全力で向き合う姿勢を持ち続け、これからもより地域の方々に信頼される歯科医院を目指していきます!