おはようございます☆佐久市の歯医者黒岩歯科医院、院長の黒岩司です(^^)/
今週は、次男のだいちゃんの卒園式があり、出席予定です!
しかし、コロナ禍で、出席できる保護者は一人ということで、
非常に残念ですが、ギリギリで変更があるかもしれませんので、
もう少し様子を見ようと思っています☆
今回は患者さまからよく聞かれる内容です。
歯の詰め物、かぶせ物にはどんな種類があるか?
むし歯の治療はいろいろな種類がありますが、いわゆるむし歯治療と聞くと、
詰め物やかぶせもので治すというイメージを持たれる方も多くいると思います。
むし歯治療で使う主な材料には以下のものがあります。
・金属(パラジウム合金、銀合金、金)
・金属以外(セメント、コンポジットレジン、
セラミック、ジルコニア、CAD/CAMなど)
この中で、セラミックはお茶碗と同様、ジルコニアは
人工ダイヤモンドですので物質的にはとても安定しています。
そのため、ほぼ劣化せず、色や表面性状も一定しています。
中には「このセラミックは30年前に治療したものです。」
とおっしゃる患者さまもいます。
それでも見た目は非常にきれいで、つい最近装着したのではないかと
思うほどきれいな状態のセラミックのかぶせものに遭遇することもあります。
詰め物、かぶせ物の寿命は?
詰め物、かぶせ物の寿命は材質によって違います。
コンポジットレジン(CR)はプラスチックなので2~3年、
金属の詰め物は3~5年、金属のかぶせ物は5~7年程度、
セラミック治療は10年以上といわれています。
お口の中は非常に過酷な環境です。
熱いもの、冷たいもの、辛いもの、甘いもの、すっぱいもの、固いもの、
やわらかいもの、ねばねばしたものなど本当にいろいろなものが
入ってきますし、口腔内は500~700種類、数にして3000~5000億もの
細菌が常在菌として存在しています。
このような環境に常にさらされていれば、プラスチックはもちろん、
たとえ金属であっても劣化してくるのは仕方ないとも思えてきますね。
それに対しセラミックやジルコニアは茶碗、ダイヤモンドと同様と考えれば、
丈夫で汚れも付きにくく、いろいろな環境に耐えられますので、
プラスチックや金属と比べ寿命が長くなるのも納得といえます。
古い詰め物、かぶせ物はやり直す必要があるか?
治療に来られる患者さまからもよく聞かれます。
『この詰め物、すごく昔に治療したものなんですが、
新しく作り直したほうがいいんですか?』

先に述べましたように、詰め物、かぶせ物にはある程度の寿命があります。
では例えば寿命が5年程度と言われている銀の詰め物を
10年前に装着した場合、それを外して新しく作り直したほうが
良いのでしょうか?
いろいろと考え方はあるとは思いますが、私個人の意見として
「寿命以上の時間が経っていてもそれを外して新しくやり直す必要はない」
とお話ししています。
詰め物やかぶせ物を新しくやり直すのは、あくまでその歯がむし歯に
なってしまった場合や、詰め物やかぶせ物が取れてしまって
それをもとに戻そうとしても適合が悪かったり歯が動いてしまったりして、
元の位置に戻すことができない場合だと考えています。
またとれてしまった詰め物やかぶせ物は、状態によっては
そのまま使えることも多くありますので、必ず捨てずに
歯医者さんに持ってきてくださいね。
むし歯にもなっていない、外れてもいないものをわざわざ外してやり直すのは
時間もお金も無駄ですし、新しく詰め物やかぶせ物を作り直す場合は
必ず形態を修正する必要がありますので、何より削られる歯が
もったいないですよね。
まとめ
歯を削らないためには、できるだけ一度治療した詰め物や
かぶせ物を外さなくていいようにすることです。
もちろん一度もむし歯にならないことが
一番いいことであるということは言うまでもありません。
このブログを読んでくださっている方は特に詰め物や
かぶせ物が装着されている方が多いと思います。
古い詰め物やかぶせ物を新しく作り直すことよりも、その詰め物が
できるだけ長持ちするように、歯をこれ以上削らなくていいように
むし歯を予防することのほうがより重要ではないでしょうか?
古い詰め物を新しく作り直さなくていいように日頃からしっかり歯みがきを
して、定期的に歯医者さんに検診に行くことを強くお勧めします☆

ではまた☆
黒岩歯科医院
院長 歯科医師 黒岩司

長野県佐久市生まれ。
平成25年に黒岩歯科医院を継承し、現在は院長として日々患者様の治療にあたっています。
患者様の歯だけを診るのではなく、患者様に対して全力で向き合う姿勢を持ち続け、これからもより地域の方々に信頼される歯科医院を目指していきます!